この記事の要約

9月中旬の少し涼しい朝、普段なら絶対に選ばないチャコールグレーのロングTシャツを着てダンスの練習をした日の記録です。派手な色でごまかせない分、動きの軌道がくっきり見えることに気づき、明るい色しか似合わないという自分の思い込みが外れました。好みの枠がほんの少し広がった朝の出来事を綴ります。

肌寒い朝5時と、引き出しの奥で眠っていた暗い色

9月も半ばに入り、朝5時の空気が少しだけひんやりしてきました。窓を開けると、夏の間は感じなかった冷たい風が頬をかすめていきます。北海道の実家なら、そろそろ朝晩はストーブの出番について話し合いが始まる時期かもしれません。そんなことを考えながら、いつものように練習着を選ぶためクローゼットの引き出しを開けました。

りん本人と「チャコールグレーのロンTと、鏡の前に浮かび上がったごまかしのない朝」の内容を表すブログ挿絵
りん本人の雰囲気と記事の情景

ふと目に留まったのが、奥の方に丸まっていたチャコールグレーのロングTシャツでした。普段の私なら、迷わずパステルイエローやビビッドなピンクなど、気持ちがパッと弾けるような色を手に取ります。このロンTは以前なんとなく買ったものの、「なんだか私っぽくないかも」と敬遠して、ずっと出番がないままだったものです。

でも今日は、なぜかその落ち着いたトーンがしっくりきました。明るい色で無理にテンションを上げるのではなく、このひんやりとした空気に寄り添うような色が着たくなったのです。思い切って袖を通してみると、サラッとした生地が肌に心地よく、なんだか背筋がスッと伸びるような感覚がありました。

鏡の前に浮かび上がった、ごまかしの効かないシルエット

さっそくそのロンTを着て、鏡の前に立ってみました。無音の部屋で軽くストレッチをしてから、服の雰囲気に合わせて少し落ち着いたビートの曲を流してみます。ステップを踏み始めると、鏡に映る自分の姿にハッとさせられました。

明るい色の服は、それだけで躍動感を出してくれます。視覚的な華やかさがある分、多少動きが甘くても勢いでカバーできる部分がありました。でも暗い色だと、白い壁を背景にしたときに体のラインや動きの軌道がごまかしなく、くっきりと浮かび上がるのです。指先の角度が少し下がっていたり、体重移動の瞬間に軸がブレたりすると、それがダイレクトに目に飛び込んできます。

自分の未熟さがあらわになるようで少し悔しい反面、そのシビアな感覚が今の私にはとても面白く感じられました。派手な装飾がないからこそ、自分自身の身体の使い方がすべてを決める。ごまかしの効かないキャンバスの上で、一つひとつの動きを丁寧に描いていくような作業は、今まで知らなかった没入感を運んできてくれました。

ビートに乗せて刻む、今まで知らなかったストライクゾーン

昔から「笑顔がいちばんの武器だね」と声をかけてもらうことが多く、私自身もその言葉を大切にしてきました。そのおかげで、無意識のうちに「私には元気な色しか似合わない」と思い込んでいたようです。自分のイメージを自分で固定して、そこから外れるものを避けていたのかもしれません。

りん本人と「チャコールグレーのロンTと、鏡の前に浮かび上がったごまかしのない朝」の内容を表すブログ挿絵
りんが記事の中心的な場面を振り返る一枚

でも、このチャコールグレーが教えてくれた緊張感は、私の中にあった「好き」や「似合う」の枠を、ほんの数センチだけ外側に広げてくれました。明るく元気なパフォーマンスの芯はそのままに、時には少し影のある色を着こなして、動きの美しさだけで魅了する。そんな別の引き出しを持てたら、もっとかっこいい表現ができるはずです。

汗だくになって練習を終える頃には、すっかりこの暗い色のロンTがお気に入りになっていました。これまでは見向きもしなかった服のラックや、選ばなかった色の布地の中にも、まだ見ぬ私の可能性が眠っているかもしれない。そう思うと、次のお休みに生地屋さんへ行くのがたまらなく楽しみになってきました。

練習後のブラックコーヒーと、ほんの少し広がった私の枠

シャワーを浴びてスッキリしたあと、朝ごはんの準備に取り掛かりました。普段の私なら、迷わずたっぷりお砂糖を入れたミルクティーを淹れるところですが、今日は少しだけ背伸びをしてブラックコーヒーを淹れてみました。

マグカップから立ち昇る湯気と、少し苦味のある深い香り。一口飲むと、大人の階段を一段登ったような気分になります。甘いスイーツと一緒に楽しむのも最高ですが、今日みたいに自分とじっくり向き合った朝には、このストレートな苦味が心地よく感じられました。

服の色も、飲み物の味も、自分の「好き」は決して一つに固定されているわけじゃない。毎日の小さな気づきの中で、少しずつ更新されていくものなのだと実感しました。明日の朝はどんな色の服を着て、どんな音楽をかけようかな。そんなワクワクを胸に抱きながら、今日も全力で前に進んでいこうと思います。

りん

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りん

明るく天真爛漫。ファンを大切にし、常に前向き。夢に向かって努力する姿勢を見せ、周りを元気にする。

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