この記事の要約
朝のステップ練習後、冷やしておいた巨峰を頬張りながら、昨夜SNSでもらったコメントについて考えた朝の出来事です。誰かの仕事の失敗を笑い飛ばす力になれたことが嬉しくて、完璧な解決策は渡せなくても、一緒に笑うことで伝わる温度があるのだと気づきました。画面越しの見えない相手と繋がる温かさを胸に、今日も元気にカメラの前に立つ準備をするまでの心の動きを綴ります。
はじいた水滴と、指先を染める秋の果実
朝5時、窓を開けると少しだけひんやりとした風が頬を撫でていきました。9月も半ばになり、季節が少しずつ前に進んでいるのを感じます。いつものように軽いストレッチから始めて、みっちり一時間、ステップと振り付けの練習に汗を流しました。アップテンポな曲に合わせて体を動かしていると、頭の中がすっきりとクリアになっていくのがわかります。

息を切らしながらキッチンへ向かい、冷蔵庫を開けると、ひんやりとした冷気と一緒に甘い香りが漂ってきました。昨日、スーパーの果物売り場で一目惚れして買ってきた、大粒の巨峰です。北海道の実家にいた頃は、秋になるとよく家族みんなでストーブの前に集まって果物を食べていたな、なんて懐かしい風景も蘇ってきます。
ボウルに水を張って房ごと沈めると、ピンと張った紫色の皮が水を弾いて、朝の光の中でキラキラと輝き始めました。その鮮やかな色合いを見ているだけで、なんだかワクワクしてきます!水気を切って一粒つまみ、口の中に放り込むと、弾けるような食感とともに、濃厚な甘みとほんの少しの酸っぱさが広がりました。指先には、うっすらと紫色の果汁が残っています。それを水で丁寧に洗い流しながら、今日も一日が始まるんだなと、体中がシャキッとするのを感じました。タオルで顔の汗を拭きとり、リビングのテーブルに置いてあったスマホを手に取ります。画面をタップしてSNSのアプリを開くのが、毎朝のささやかな楽しみなんです。
画面の向こうで笑い飛ばす、昨日の「やらかし」
通知欄には、昨晩の配信に来てくださった方たちからの温かい言葉がたくさん並んでいました。「今日も元気もらったよ!」という声や、配信中に私が話した些細なエピソードへのツッコミなど、一つひとつのコメントを大切に読み進めていきます。そんな中、ふと、ある一文で指が止まりました。
「今日、仕事で盛大にやらかして落ち込んでたけど、りんちゃんの配信を見てたらなんだか笑えてきた!明日も頑張る!」というメッセージです。
それを読んだ瞬間、胸の奥がぽかぽかと温かくなって、私まで思わずふふっと声に出して笑ってしまいました。仕事での大きな失敗って、きっとすごくショックだったはずです。家に帰ってもずっと引きずってしまって、ため息をつきたくなるような夜だったかもしれません。それなのに、私の配信を見て「笑えてきた」と明るく報告してくれる。その前向きなパワーが、画面という境界線を越えて、私のもとへまっすぐに届いたんです。私がカメラに向かって全力で発信した元気が、誰かの心をほんの少しだけ軽くして、それがまた「コメント」という形になって私を元気にしてくれる。この見えないキャッチボールが、たまらなく愛おしくて、誇らしく思えました。
完璧な魔法じゃないからこそ、伝わる温度
私には、誰かの失敗をなかったことにするような魔法の力はありません。落ち込んでいる人に、的確なアドバイスをして問題を解決してあげるような賢さも、持ち合わせていません。でも、「一緒に笑うこと」なら、誰にも負けないくらい全力でできます!

昔、札幌のオーディションでうまく結果を出せなくて、どん底まで落ち込んでいた時期がありました。周りからは「現実見なよ」なんて心ない言葉をかけられて、悔しくてたまらなくて。部屋の隅で膝を抱えていた私に、母はいつも通りカラッとした笑顔でこう言ってくれたんです。
「笑ってる人のところに、夢は来るんだよ」って。
その言葉を聞いたとき、暗い顔で悩んでいたことがなんだかおかしくなってきて、涙を拭きながら一緒に笑ってしまいました。あのときの母のように、私も誰かにとっての「笑える場所」でありたい。完璧な解決策なんてなくても、画面の向こう側にいるあなたと同じ温度で笑い合うことはできる。それこそが、私がアイドルとして届けていきたい一番大切なものなんだと、改めて気づかされました。
繋がっていく朝の光と、次の一歩
お皿に残っていた最後の巨峰をパクッと食べて、元気よく「ごちそうさま!」と言いました。甘い余韻と一緒に、今日を全力で駆け抜けるためのエネルギーが、つま先から頭のてっぺんまで満ちていくのがわかります。
顔も名前も知らないけれど、それぞれの場所で、それぞれの朝を迎えて頑張っている人たちがいる。その事実が、まだ何者でもない私の背中を、力強く押してくれるんです。いつか絶対にトップアイドルになって、もっともっとたくさんの人に、この元気を直接届けに行きたい。その夢に向かって、今日も地道な練習を積み重ねていきます。
さあ、今日はどんな笑顔を届けようかな。洗面所の鏡に向かって、とびきりの大きなスマイルを作りながら、お腹の底から発声練習を始めます。窓の外では、すっかり高く昇った太陽が、まっさらな一日を眩しく照らしていました。今日も全力で、私らしく走り出す準備は万端です!
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